“酸”性の液体を使用して試料の純度を上げる!

「酸洗い」というのは読んで字のごとく、「酸」性の液体を使って、不純物を含む試料を「洗う」ことで、試料の純度を上げる作業です。酸性の液体というのは例えば、酢(酢酸)やレモン汁(クエン酸)、塩酸や硫酸が代表的ですね。

試料に含まれる不純物とは?

「酸洗い」で洗う対象とのなる代表的な不純物は、「ミネラル」です。「ミネラル」とは「カルシウム」「アルミニウム」「鉄」「マグネシウム」「マンガン」といった金属元素により構成される物質で、試料の色や性質を変化させていることが多くあります。水道の蛇口なんかにこびりつく白い汚れがその代表ですね。それはカルシウムの析出付着と言われています。

酸を用いて不純物をキレイに!

こうした不純物(ミネラル)は酸と反応させることで試料中から取り除くことが可能です!つまり、酸を使用することで試料から不純物を取り除く(洗い流す)ことが出来るんですね。塩酸にアルミニウム片を入れてシュワシュワと泡を立てながら溶解する実験など、学校の化学の授業で一度は経験したことがあるのではないでしょうか?

酸で洗ったらすすぎもしっかりと

ここで登場する”酸”はもちろん、人体に有害なことが多いです。試料を酸で洗ったあとは、きちんとすすぎを行いましょう。試料中から酸を完全に取り除いたことが確認できたら、酸洗いは完了です。

試料によっては酸の強度で変性してしまうことも

目的とするターゲットに合わせた酸を選ぶことも重要ですが、試料の性質も考慮した酸選びを心がけてください。汚れは洗い流せたのに、試料が使いものにならないのでは本も子もありません。

酸洗いは金属製品の汚れを溶解させて洗い流す他、表面に皮膜を作って保護する効果もあります。特にサビが生じやすい環境では皮膜によって微小な傷の発生を防ぐのが錆による劣化を回避することに繋がります。